夫が嫌い。でも離婚できない。私が最初に取り組んだこと。

こんにちは。

自分らしさ回復カウンセリングの心理カウンセラー、田中ここみです。
今日は、少し私自身の話をしたいと思います。実は私、結婚してからずっと、夫のことがあまり好きではないという感覚に悩んでいました。

理由は、自分でもよくわかりませんでした。

いろいろなことがあり、離婚届を書いたことも3〜4回あります。

でも、結局、出さなかったんですよね。

そして今年、結婚20周年を迎えました。

今は、20年という時間を共にしてきたパートナーとして、なんとか幸せに暮らしています。

夫に対して愛情があるのか、ないのか。

正直、よくわかりません(笑)。

たぶん、恋愛感情としての「好き」という感覚は、あまりないと思います。

でも、今はそんなこと、どうでもいいんです。

私は私なりに幸せに暮らしているし、夫も、たぶん幸せなんじゃないかな?と思っています。

表情や言葉を見ていると、そんな気がするんですよね(笑)。

夫婦って、いろいろな形があっていいと思うんです。

仲良し夫婦もいれば、友達のような夫婦もいる。

お互いに干渉しすぎず、それぞれの時間を大切にする夫婦もいる。

どんな形が正解なのか、誰かに決めてもらう必要はないですよね。

ただ、かつての私は、そんなふうに思える状態ではありませんでした。

夫のことが嫌い。

でも、離婚できない。

この先、どうしたらいいのかわからない。

そんな自分自身にも、苦しんでいました。

離婚したくても、できなかった。私を苦しめていたもの

当時、私が離婚できなかった理由はいくつもありました。

  • 経済的な不安
  • 世間体
  • 一人になることへの怖さ

離婚したい気持ちはある。でも、いざ離婚した後の生活を考えると、不安になる。本当に一人でやっていけるんだろうか。なかなか決断できませんでした。

でも、あるとき、ふと思ったんです。

「どうして私は、こんなに不安なんだろう?」
「何がそんな不安なんだろう」

もちろん、経済的な不安には現実的な理由があります。一人になることが怖いのも、決しておかしなことではありません。でも、私の場合、それだけではないような気がしたんです。

悶々とする、とある日。テレビをみていて、ふと入ってきた言葉。「自分のことが好きかどうか?」

「……」

「自分のこと好きかどうかなんて考えたことなかった」「そんな概念はなく、なんなら、無意識のうちに、自分を否定していたかもしれない」という気づき。

今思えば、この気づきが私を救った瞬間だったように思います。これがなかったら、自分を好きにななりたいって思えなかった気がするから。

「私、自分のことが好きじゃない。自分のこと嫌いなんだ」と思ったら、悲しかった……..。

まずは、自分を好きになりたい。

夫のことが嫌いで苦しい。でも、自分のことまで嫌いだったら、どこにいても、誰といても、安心できないんじゃないだろうか。

「仮に離婚しても、幸せになれない。」

そう思いました。そして、「夫との関係をどうするか考える前に、まずは自分を嫌うことをやめたい。自分を好きになりたいという感情が芽生えました。」

そう思ったものの、どうすれば自分を好きになれるのか、まったくわかりませんでした。

一人で考えていても、答えが見つからない。

そこで、知り合いのつてをたどり、カウンセリングを受けることにしました。

当時の私は、心療内科や精神科に相談することには抵抗があったんですよね。今振り返ると、それも当時の私の正直な気持ちでした。

カウンセリングで、自分自身と向き合った

カウンセリングでは、徹底的に自分自身と向き合いました。

自分が大切にしている価値観。
本当は何を望んでいるのか。
何が嫌で、何がつらいのか。
これから、どんな人生を送りたいのか。

それまで、夫との関係ばかり考えていた私にとって、自分自身について考える時間は、とても大きな意味がありました。

そこで、私が最初に取り組んだのが、自分の気持ちをノートに書き出すことでした。

自分の気持ちをノートに書いてみた

その日に感じたことや、心に引っかかったことを、ノートに書いてみる。最初は、そんな小さなことから始めました。すると、書き出した言葉の中に、自分の考え方のクセが見えてきたんです。

例えば、

  • 「こうあるべき」という考えに縛られている。
  • 何でも完璧にやろうとしている。
  • つい他人と自分を比較してしまう。
  • 周囲や環境のせいにしてしまうことがある。
  • 本当はもっと楽をしたいと思っている。

自分では当たり前だと思っていたことが、実は自分を苦しめていたのかもしれない。

そして、ノートに書き出した自分の気持ちは、私にとって、かけがえのない材料になりました。なぜなら、そこには、ほかの誰でもない、自分自身の本音が書かれていたからです。

自分が何を嫌だと感じるのか。
何を我慢しているのか。
本当はどうしたいのか。

それが少しずつわかるようになってきました。

では、気づいた後、どうしたのか。私は、自分を苦しめていることを、できる範囲でやめてみることにしました。

自分を好きになるために、私が実際にやってみたこと

①「ご飯はちゃんと作らなければ」をやめてみた

私は、毎日の食事をちゃんと作らなければいけない、という思いがありました。

でも、仕事で疲れて帰ってきても、食事の準備は待ってくれません。

本当は疲れている。
もっと楽をしたい。

それなのに、「ちゃんと作らなきゃ」と自分を奮い立たせていたんです。そこで、冷凍食品やお弁当で済ませる日をつくってみました。以前の私なら、手を抜いてしまったような気持ちになったかもしれません。

でも、少しずつ、「疲れているんだから、これでいい」と思えるようになりました。

ちゃんと作ることよりも、自分の疲れに気づいてあげること。

私にとっては、それが大切な一歩でした。

② 掃除がしんどい自分に、声をかけてみた

掃除も、毎日しなければいけないわけではありません。

……と言いながら、床に髪の毛がたくさん落ちていると、気になるんですよね。

「ああ、汚い!掃除しなきゃ!」

でも、疲れている。

掃除なんてしたくない。

でも、汚いのも嫌。

そんな気持ちの間で、イライラしていました。

そこで、あるとき、自分の気持ちに寄り添うようにしてみたんです。

誰かに言ってほしかった言葉を、自分で自分にかけてみました。

「しんどいよね」

「でも、汚いと気分も落ちるし、きれいにしておきたいんだよね」

そうやって、自分の気持ちを否定せずに声をかけてみたんです。

すると、トゲトゲしていた心が、ほんの少し温かくなった気がしました。

それまでは、「掃除したいのに、できない自分」にイライラしていたんですよね。

でも、本当は疲れていた。

きれいにしたい気持ちもあった。

どちらも、自分の正直な気持ちだったんです。

だったら、どちらかを否定する必要はない。

そんなふうに考えられるようになりました。

③ 19年間続けたフルタイム勤務をやめてみた

これは、私にとって大きな変化でした。

当時の私は、フルタイムで働くことが、ものすごく負担になっていました。

でも、将来への不安もある。

自分で稼いだお金も欲しい。

「これくらいは稼いでいなければ」という思いもありました。

今思えば、いつの間にか、自分で自分に使命のようなものを課していたんですよね。

そこで、19年間続けてきたフルタイム勤務をやめ、パートで働くことにしました。

実際に働き方を変えてみると、気づいたことがありました。

「あれ?私、もしかして、そんなに働きたくなかったのかもしれない」

でも、自分で稼いだお金も欲しい。

だったら、働き方を変えて、無理のない範囲で稼げばいい。

「私には、これでよかったんだ」

そう思えるようになりました。

実は、働き方を変える前、私はこんなことも心配していました。

自分の稼ぎが減ったら、夫とのパワーバランスが変わるんじゃないか。

夫に対して、弱い立場になってしまうんじゃないか。

でも、実際には、私が心配していたような変化はありませんでした。

もちろん、すべての夫婦に同じことが当てはまるわけではありません。

ただ、私の場合は、自分が勝手に思い込んでいたことが、自分を苦しめていたのだと気づきました。

頭の中で考えているだけでは、わからないこともある。

実際に行動してみて、初めて気づくこともあるんですよね。

少しずつ、自分を好きになれた

こうして、自分の気持ちを書き出し、できることから行動に移していきました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。

早く変わりたい。
早く楽になりたい。
そう焦ることもありました。

長年の考え方や習慣は、やめようと思ったからといって、すぐに変わるものではありません。

何をしても変わらないように感じて、落ち込むこともありました。

でも、今振り返ると、焦らず、答えを急がず、些細なことから行動したことが、私には合っていたのだと思います。

自分の気持ちに気づく。
その気持ちを否定しない。
できる範囲で、自分の望みに応えてあげる。

そんなことを繰り返していくうちに、少しずつ、自分のしたいことを自分で選んでいる感覚が育ってきました。

自分で考えて、自分で決めて、行動してみる。

その経験が積み重なることで、自分に対する自信や信頼も、少しずつ芽生えてきたんです。

かつての私は、夫との関係に悶々とし、将来への不安を抱え、自分自身のことも好きになれずにいました。

それが今では、

「不格好だけど、自分の人生を生きているな」

「こんな自分も、悪くないかな」

そんなふうに思えるようになりました。

そして、ここまで来られたのは、自分一人の力だけではありません。

カウンセリングを通して気づいたこともあれば、支えてくれた人たちの存在もありました。

いろいろな人に助けてもらいながら、少しずつ今の自分になってきたのだと思います。

そして、気づけば、夫との関係についても、

「まあ、離婚しなくてもいいか」

そんなふうに思えるようになっていました。

最初から、離婚しないことを目指していたわけではありません。

自分が幸せに暮らすためには、どうしたらいいのか。

そのことを考え、行動してきた結果、今の私があるのだと思っています。

夫が嫌いで、離婚できない。そんなあなたへ

もし今、夫のことが嫌いで、離婚したいのに決断できず、苦しんでいるのなら。

かつての私も、同じように悩んでいました。

だからこそ、伝えたいことがあります。

夫を好きになる必要はありません。

今すぐ離婚を決断する必要もありません。

そして、離婚できない自分を責める必要もありません。

まずは、自分が何を感じているのか。

本当はどうしたいのか。

そこに目を向けてみてほしいです。

夫婦関係を続けるにしても、関係を見直すにしても、いつか離婚を選ぶにしても、自分自身が納得して人生を選んでいくためです。

私は、そんなふうに、自分らしさを取り戻していくお手伝いがしたいと思っています。

「自分らしさ回復カウンセリング」では、夫婦関係や人間関係の悩みを通して、自分の本音を理解し、自分自身を大切にできるようになることを目指しています。

離婚を勧めるためでも、結婚生活を続けるよう説得するためでもありません。

あなたの気持ちを大切にしながら、これからどんな人生を生きていきたいのか、一緒に考えていきます。

夫婦関係をどうするか決める前に、まずは自分自身を好きになることから。あなたが自分の人生を、自分の気持ちで選んでいけるように。その一歩を、一緒に考えていけたらうれしいです。