人の心に寄り添いながら、自分の心も大切に育てている心理カウンセラーの田中ここみです。今日は、心理カウンセラーになる前の自分の経験を書いてみようと思います。
実は私は、長い間、人間関係に悩んできました。
「人が嫌い。」
「人と一緒にいると疲れる。」
「一人が好きだから、集団が苦手。」
そう思って、人との関わりは最低限にしていました。それが自分らしいと思っていました。
でも、生きていると、結局人と関わる時間がある。少ない時間だったらいい。我慢できる。という問題じゃないなーなんて思っていました。
だからこそ、人間関係の悩みはずっと私の中にありました。
長く悩んだからこそ、見えてきたこと

「悩まないようにしよう。」
「気分転換をしよう。」
そんなふうに気持ちを切り替えようとしても、一時的に楽になるだけで、根本的な解決にはなりませんでした。
心のどこかにぽっかり穴が開いているような感覚。
結婚しても、欲しかったものを手に入れても、心が満たされることはありませんでした。
「どうして私は、こんなに苦しいんだろう。」
そんな思いを抱えながら過ごしていました。
でも今振り返ると、あの苦しかった時間は、自分の心が「このままでは苦しいよ」と何度もサインを送ってくれていた時間だったように思います。
私はそのサインをすぐには理解できませんでした。すぐにどころか、子どもの頃から大人になるまで、ずーっと理解できなかったのだと思います。
それでも、悩みを、悩みとして持ち続けた。
だからこそ、今の気づきにつながったのだと思っています。
「人が嫌い」は、本当に人嫌いなのでしょうか?
悩み続ける中で、ある日ふと思ったことがあります。
それは、
「人が嫌い」ということは、それだけ人を意識しているということなんじゃないか。
そして、人を意識しているということは、人に興味があるということではないか。
もしかしたら私は、人が嫌いなのではなく、本当は人が好きだったのかもしれない。
そんなふうに思えたのです。
まるで、自分が信じていたことが真逆だったような、不思議な感覚でした。
もちろん、このことに気づいたからといって、急に友達が増えたわけではありません。
いきなり社交的になったわけでもありません。
でも、「人が好きって思う自分もいるんだろう」と認められたことで、ほんの少し心に変化が起こりました。
以前よりも、人の話を聞いてみようと思えるようになったのです。
すると今度は、不思議なことに相手も私の話を聞いてくれる。
そんな感覚が増えてきました。
その時、ふと。「あれ……。」
「もしかしたら、今までも周りの人は、私の話を聞いてくれていたのかもしれない。」
聞いてくれていなかったのではなく、私は「どうせ聞いてもらえない」と思い込み、その優しさを受け取れていなかっただけなのかもしれない。
そんな気がしたのです。
世界が変わったのではなく、私の見え方が変わった

もちろん、すべての人がそうとは言いません。
合わない人もいます。
傷つく経験もあります。
それでも、「人が嫌い」という思いだけで世界を見ていた頃より、「私は人が好き」と思える今の方が、少しだけ生きやすくなりました。
人は、すぐには変われません。
でも、自分の心を見つめ続けていると、ある日ふと、今までとは違う感覚が芽生えることがあります。
今回の私にとって、それは、
「人が嫌いだと思っていたけれど、本当は人が好きだったのかもしれない。」
という気づきでした。
あなたの「人が嫌い」の奥にも、本当の気持ちがあるかもしれません

もし今、
「人が嫌い。」
「人といると疲れる。」
「もう人間関係に疲れた。」
そんな気持ちを抱えている方がいたら、その気持ちを無理に否定しなくても大丈夫です。
その言葉の奥には、まだ自分でも気づいていない、本当の気持ちが隠れていることがあります。
一人で向き合うのが苦しい時は、誰かと一緒に心を整理していく方法もあります。
私はカウンセリングを通して、「何が正しいか」をお伝えするのではなく、その方の心の奥にある本当の気持ちを一緒に見つけていく時間を大切にしています。
もしこの記事を読んで、「今の自分と少し重なるかもしれない」と感じた方は、お気軽にご相談ください。
あなたの心にも、まだ気づいていない、本当の想いがきっとあります。
