アダルトチルドレンの生きづらさを克服するヒント|「ちゃんとしなきゃ」を手放す方法

「ちゃんとしなきゃ」

「頑張らなきゃ」

気づいたら、ずっとそう自分に言い聞かせて生きてきました。 でも正直、ずっと苦しかったんです。

私は今、心理カウンセラーをしています。 でも、もともとはアダルトチルドレンの悩みを抱えていた一人でした。

もの心ついた頃から、どこか拭えない寂しさがありました。

「お母さんのそばにいたい」

「抱きしめてほしい」

けれど、その想いが満たされないまま幼少期を過ごしました。

そんな中で、いつの間にか「ありのままの自分では愛されない」と思い込むようになっていたんです。 そして、自分を守るために一つのルールを作り上げました。

「ちゃんとしていれば愛される」
「頑張らないと価値がない」

このルールこそが、生きていくための「正解」だと、幼い私の心に深く刻み込まれました。

アダルトチルドレンが「苦しいルール」を無意識に持ち続けてしまう理由

「ちゃんとしなきゃ」という信念は、大人になった今の私にとってはデメリットだらけです。それなのになぜ、あんなに手放せなかったのでしょうか。

それは、幼い私にとって、そのルールが「命綱」だったからです。

子供にとって、親に愛されないことは「死」を意味するほど怖いことです。

冷静な判断ができない幼少期、「ちゃんとする=安全=生きていける」という極端な公式を信じることで、なんとか自分を守ろうとした。

つまり、このルールがあったからこそ、私は今日まで生き延びることができたんです。

努力しても満たされない日々

親に愛されるように。

ちゃんとした人でいられるように。

必死にルールを守って生きてきました。

希望通りに就職し、結婚もしました。 客観的に見れば順調なはずなのに、なぜか心は満たされない。 人間関係で緊張し、何をしても心から楽しめない。

「なぜかわからないけれど、ずっと生きづらい」

そんな重たい荷物を背負い続けていたとき、カウンセリングに出会いました。 自分を縛っていたルールの存在に気づいたとき、「あ、そういうことだったんだ」と、一瞬だけ視界が開けたような感覚がありました。

「気づく」と「変わる」の間にある葛藤

でも、気づいたからといって、すぐに人生が良くなるわけではありませんでした。

何十年も連れ添ったルールは、そう簡単にびくともしません。

数ヶ月経っても何も変わらない気がして、もどかしくて、正直苦しかったです。

「自分に寄り添う」
何それ?言葉の意味は分かるけど、行動の仕方がわかりにくい。
というか、効果を感じにくく、続けるモチベーションがないのです。

まずは、「変わらなきゃ」と自分を追い込むのをやめたことです。

それでも続けていくうちに、少しずつ変化が起きました。

「モチベーションがなくても行動する」が時として意味を成すと思いました。
(モチベーションがあった方が継続できることとモチベーションがなくても行動することが、自分をつくっていく。この2つの区別を学びました。遅すぎた学び(笑)

すると、また別の気持ちが芽生えます。

「今まで、このルールがあったからここまで来られたんだね」
「このルールが、私をここまで守って連れてきてくれたんだ」

そうやって、必死だった過去の自分を労えるようになった頃から、変化の歯車が回り始めました。


「変わらなきゃ」という言葉の裏側にあった「今の自分への否定」を手放せた瞬間でした。

自分の心を、自分が大切にするということ


「これからも、このルールを持ち続けたい?」 答えは、もちろん「NO」です。

もう、苦しい生き方は終わりにしたい。 では、どう生きたいのか? 最初は戸惑いましたが、一つだけ心に決めたことがあります。

それは、「自分の心を一番大切にする」ということ。

自分の心を大切にすることに慣れていないので、まずは「他人からかけて欲しい言葉を自分にかけてあげることから始めました。

そんな地味で小さな習慣です。でも、続けました。
すると、だんだんと「自分自身と仲良くなれる感覚」が育ってきました。

最後に

気づけば、他人の言動に振り回されることが格段に減っていました。


今でも心がざわつくことはありますが、「自分の中心」に戻る軸があるから、以前のような深い絶望感はありません。

もし今あなたが、自分で作り上げた無意識のルールに苦しんでいるのなら。
それは、あなたが弱いからではありません。


あなたが今日まで生き抜くために、どうしても必要だった大切な戦略だったんです。

でももし、そのルールがもう重荷になっているのなら、少しずつ降ろしていきませんか?
人生をもっと楽に、もっと自由に!