こんにちは。
心理カウンセラーの田中心実です。
完璧主義や人間関係の悩み、あがり症などに苦しむ人が、本来持っている心の力を最大限に引き出すためのカウンセリングを行っています。
そんなわたしもかつては、完璧主義のために、様々な生きづらさを感じていました。
今では本来自分が持っている心の力を使えるようになり、自分のペースで生きることができています。
どんな道のりで変わることができたのか詳しいプロフィールはこちらです。

「私は愛されない」幼少期に芽生えた満たされない想い

愛されていたはずなのに、私はいつも心の奥にぽっかりと穴が開いているような感覚を抱えていました。
両親は仕事で忙しく、私を育てるために一生懸命だったと頭では分かっていました。
それでも、小さな私は「もっとこっちを見てほしい」「もっと一緒に遊んでほしい」と願っていたのです。
ただ愛されるだけでは満たされず、「完璧に愛してほしい」という欲求が心の中で膨らんでいきます。
そしてそれが叶わないたびに、「私は愛されない」という思い込みが、少しずつ深く刻まれていきました。
同時に、「人から愛されたい」という強い想いも芽生えていきました。
しかしその想いは、素直な愛情表現としては表に出ず、「こうしてくれたら嬉しい」「こうすべき」という条件つきの関わり方へと変わっていったのです。
この時期に芽生えた「満たされない感覚」と「愛されたい欲求」は、その後の人間関係のベースとなり、長く私を苦しめることになるとは、この頃の私はまだ知る由もありませんでした。
「ダメな人」のレッテル─完璧主義が芽を出し始めた小学生期

小学生になると、友達との関わりが一気に広がりました。
けれど私は、その関係を心から楽しむことができませんでした。
友達のちょっとした言い方や態度が、自分のイメージと違うと感じた瞬間、「その言い方はおかしい」「そんな人はダメな人」とレッテルを貼ってしまうようになりました。
自分の中にある「正しさ」や「こうあるべき」から少しでも外れると、相手を受け入れられない─そんな小さなこだわりが、いつの間にか私の人間関係を不自由にしていきました。
今思えば、この頃にはすでに完璧主義の芽がはっきりと顔を出していました。
「相手も自分も完璧でなければならない」という暗黙のルールを、自分の中につくりあげ、それに従わせようとしていたのです。
でも当時の私は、それが人間関係を苦しくしている原因だとは思いもせず、「正しいことを言っているのだから間違っていない」と信じて疑いませんでした。
この「正しさ」への固執が、やがて中学・高校と進む中で、自分自身をさらに追い詰めていくことになります。
学生時代の葛藤

小学生期に芽生えた「完璧でなければ受け入れられない」という感覚は、その後の学生生活へと持ち越されました。
本来なら仲間と励まし合い、失敗も笑い合いながら成長していけるはずの青春の時間。
けれど私にとっては、心から楽しめない、苦しい時間でした。
部活でも勉強でも、うまくいかない理由をどこかで他人のせいにしてしまい、周囲との協力の仕方がわからない。
心の中のいろいろな気持ちを素直に出せず、置き去りにしてしまっていました。
「ちゃんとしなきゃ」
「結果を出さなきゃ」
「完璧じゃないと認められない」
そんな思考がいつの間にか自分を支配し、成果でしか自分の価値を測れなくなっていました。
やってもやっても満たされず、不満ばかりが心に溜まっていきました。
一番の後悔は、学生時代にしかできない「仲間と何かに夢中で取り組む経験」を持てなかったことです。
気づけば、「私は何がしたかったんだろう」とわからないほど、孤独で、満たされない日々を送っていました。
社会人になっても「自分で自分を苦しめる」完璧主義、苦悩からの出口が見えない日々

社会に出てからも、生きづらさは消えませんでした。
むしろ、立場や責任が増えるほど、自分を追い込む気持ちは強くなっていきました。
私はいつも「どう評価されるか」にばかり意識が向いていました。
褒められれば嬉しい。けれど、少しのミスで激しく落ち込む。
完璧じゃなければ、自分には価値がない──そう思っていました。
他人にも厳しくなり、ちょっとした予定の変更にイライラしたり、体調不良で休んだ同僚に冷たい目を向けてしまうことさえありました。
そんな毎日を繰り返していたある日、突然「上がり症」の症状が現れたのです。
人前で話すときに、手が震える、頭が真っ白になる──。
自分でも信じられないほどの不安と恐怖に、心が支配されていきました。
「こんな自分は見られたくない」
「かっこ悪い姿なんて絶対にダメ」
評価されることだけを支えにしていた私は、どんどん追い詰められていき、ついに、15年続けた仕事を手放しました。
一言でいえば「逃げた」のかもしれません。
でも、今思えば──あの出来事こそが、私にとって人生の転機でした。
心理学・カウンセリングとの出会い

言葉との出会い
「どんな感情にも意味がある。感じることを否定しないで」
その言葉に、張り詰めていた心が少しゆるむのを感じました。
「ネガティブな感情は感じちゃいけない」
「いつも前向きでいないといけない」
そう思い込んできた私にとって、この言葉は衝撃でした。
それをきっかけに、カウンセリングを受けてみました。
最初は抵抗があったけれど、自分が変わる事への期待で勇気を出すことができました。
話すうちに、自分の中にあった感情が少しずつ顔を出してきて、「こんなふうに感じていたんだ」と、自分自身に驚くことばかりでした。と、同時に涙が止まりませんでした。
誰かに受け止めてもらえることで、心がほどける。そんな体験を初めて知った瞬間でした。
自分を許し、大切にする感情の芽生え
そこから、私はゆっくりと自分の心と向き合っていきました。
完璧じゃなくてもいい。
人に頼ってもいい。
間違えても、大丈夫。
そう思える瞬間が、少しずつ増えていったんです。
そうして、心の奥で望んでいた「自由」が見えてきました。
「自由」な気もちで周囲を見渡してみると、人の温かさを感じ、自分を大切にしたい気持ちが湧いてきました。
自分の経験を活かして、心の力を最大限に引き出すためのカウンセリングを提供しています

私は、かつての自分のように、
「完璧主義で生きづらい」
「生きづらさの正体がわからない」
「とにかく人間関係がしんどい」
そんな悩みを抱えている方にこそ、安心して話せる場所が必要だと感じています。
カウンセリングは、決して特別な人が受けるものではありません。
本当の気持ちに耳を傾け、自分をゆるし、少しずつラクになっていく──そんな小さな回復の一歩を踏み出せる、自分のための時間です。
誰にも言えずに抱え込んでいる苦しさがあるのなら、その気持ちを、ここで少しずつ話してみませんか?
あなたの中にある「変わりたい」という想いに、私は寄り添い続けます。
あなた自身が、自分の一番の味方になれるように。
そのお手伝いができたら、嬉しいです。
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