緊張する人、しない人の違いとは?

人前に出ると緊張して、声が震える。
言いたいことが頭から抜けて、焦るばかり…。
一方で、同じ状況でも堂々としている人を見ると、「どうしてあの人は平気なんだろう?」と不思議に思っていませんか?
そして自分をを責めていませんか?
でも自分を責める必要なんてないのです。
「緊張しやすい人」と「緊張しにくい人」には、ある“決定的な違い”があるのです。
決定的な違いとは?

「緊張しやすい人」と「緊張しにくい人」には、ある“決定的な違い”があります。
それは、持って生まれた気質のせいではなく―ズバリ、意識が向いている方向の差なんです。
「うまくやらなきゃ」と自分自身の行動に意識が向いているのか、「どうしたら相手にきちんと伝わるか」と相手の立場に立つことに意識が向いているのか?
この違いが、緊張という状態の差を生んでいるのです。
意識が自分自身に向いているのか?
相手の立場に立っているのか?
この違いがカギ

緊張しやすい人は「自分自身」に意識が向いています。
「うまくやらなきゃ」と、意識が内側=「自分自身」に強く向いてしまっているのです。
その結果、頭の中は「失敗したらどうしよう」とまだ起きていない不安や恐れでいっぱいになります。
一方、緊張ししない人は、「どうしたら相手にきちんと伝わるか」と相手に意識が向いています。
「どう伝えればわかりやすいかな?」と、意識が外側=相手に向いているため、伝えることに集中できるのです。
例えば、プレゼンの時

例えば、職場でのプレゼンを前にしたAさんとBさん。
同じ状況でも、考え方の違いが、全く異なる反応を生みます。
〔緊張しやすいAさん〕
「失敗したらどうしよう」と、「自分自身」に意識が働いています。
頭の中では、自分の話し方や表情ばかりが気になり、資料を見ても内容が頭に入ってこないほど、心が不安で占領されている状態です。
さらに聞き手の表情が視界に入って、「ちゃんと伝わっていないな」と感じたとしても、話し方を変える、などのギアの切り替え”までは到底できません。
ただ焦りだけが募っていき、ひとりで緊張に閉じ込められてしまっているのです。
一方で、〔緊張しにくいBさん〕
「どうすれば相手に伝わるかな」と、考えています。
多少の不安はあっても、「伝えたい」という意識が強いため、プレゼンの準備にも集中でき、当日も落ち着いて話すことができます。
聞き手がうなずいているか、飽きているかといった反応も自然と目に入り、必要に応じて話の順番を変えたり、説明を補ったりと、その場で調整する余裕さえあります。
相手とのキャッチボールができている感覚があるからこそ、安心して自分の力を発揮できるのです。
同じプレッシャーの中にいても、意識ひとつで、「不安で頭が真っ白」になるのか、「多少緊張しても、伝えることに集中できる」のかが決まってくるのです。
まとめ

「緊張しやすい人」と「緊張しにくい人」の差は、ほんの少しの“意識”の違いにすぎません。意識を、ほんの少し変えるだけで、ずっとラクになるのです。
実は、私自身もかつて、人前に立つたびに心臓がバクバクして、言葉が飛び、手足が震えるほど緊張していました。
あの頃の私は、緊張している自分を責め、「こんな自分ではダメだ」と、いつも自己否定の中にいました。
でも、考え方を少しずつ見直していくうちに、緊張は悪いものではなく、コントロールできるものだとわかってきました。
結果、「自分を苦しめていた思い込み」を手放すことができて、不安や恐怖に振り回されずにいられるようになったのです。
いまでは、その経験を活かして、同じように悩む方のサポートをすることが、私の役割になりました。
もしあなたが、
- 「本番が近づくたびに緊張で不安でいっぱいになる」
- 「緊張のせいで自分の力をうまく発揮できない」
そんなふうに感じているなら、チャンスです。
ただ、意識の仕方を少しだけ変えるタイミングかもしれません。
まずは、あなたの話を聞かせてください。
“緊張に振り回されない自分”への一歩を、そっと踏み出すお手伝いをします。